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::朝比奈みくる(古泉一樹)
すたすた歩いていたのは良いけど、学校の位置あたし知らないんだけど。
ちょっとそこで溜息。
北高の生徒を見て誰か知っている人はいないか確認。
…みくるちゃんがいた。

「あ」

「芽生?」

言葉よりも身体が先に走っていた。
走って、はしって、走って、みくるちゃんを捕まえる。

「ちょっ、…おねえさ…、まて…っ」

「ふぇ…え、あ、あのぉ…」

ぷるぷるとチワワみたいに震え、少し瞳に涙を浮かべるみくるちゃん。
あたしはみくるちゃんの両腕を掴む。


「みくるちゃん、あたしのこと覚えてる?鷹野芽生!鷹野芽生だよ!」

「あ、え…その…」

みくるちゃんの両肩を掴み、軽く揺らしている。
ふぇぇ…っと軽く涙を浮かべているみくるちゃん。
ああ、図的に見ると朝から光陽の生徒が北高の生徒を虐めていますよーな感じ?

「覚えてないの?あたし、鷹野芽生だよ?よーく顔を見て?」

「そ、そんな事言われても、…そ、の…あ、あの、…貴方、だれで」

「みっくるー!あれ、それ誰さー?」

「鶴屋さん…っ」

声をかけてきたのは鶴屋さんだった。
にこにこしながらみくるちゃんに挨拶する。みくるちゃんはぱああっと目を輝かす。
助かった、と。彼女は思ったに違いない。
鶴屋さんはあたしの方を見るとにこっとした顔で聞かれる(だけど、知らない人を見る目で)。

「んー?君は光陽の生徒?どしたの、みくるに何か様にょろか?」

「あ、えっと…あの…あたしのこと覚えてません?」

「光陽に知り合いは居ないさー。…君の勘違いじゃない?」

にこりと笑って鶴屋さんはみくるちゃんの手を引き学校へ向かっていった。
…これがorzと言う物ですか。絶望という物ですか。
みくるちゃんを泣かせましたが、何か!!
あたしが泣きたいわ!!もー…。
あたしはトボトボと、来た道を戻り取りあえず光陽に行く。
みくる、さっきの子と知り合いー?

いいえ、…知らない方です…っ。急に話しかけられてびっくりしちゃいました。

そうなの?…まあ、最近は変な輩が多いから気を付けるにょろ!
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