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::わたしは(古泉)
「おまえ、鷹野か?」


ぼとん。

後ろを振り向くと、ぽかんとした顔の、何時ものキョンが居た。
涼宮ハルヒの憂鬱 △ page top


::キョンの家(古泉一樹)
「水無月、あたし一寸出かけてくる」

「こんな時間に何処行くの」

にっこり笑う姉の笑顔は少し怖い物がある。
あははははは、と笑いながらごまかしあたしは玄関に向かう。

「そんなに遅くならないと思うから寝てて良いよ!」

「意味がわかんないよ、それ」

それでもクスクス笑う声が聞こえたから安心だ。
あーっと、鍵持ったよね。うん。さて、キョンの家、目指していざ出陣!!
と少し気合いを入れてみた。



キョンの家の前に着いたあたしは少し躊躇った。
本当にキョン居るのかな。寧ろ、未だ帰ってきていないのでは?
もしかしてキョン自体居ないとか?!そんなのダメですよ、ダメ!
だって、キョンが居なかったらあたし元の世界に戻れないし。
それに、多分、キョンはあたしの事を覚えている。
あたしは意をけしてインターホンを押す。



ピンポーン!




「はぁーい!どなたですかぁあ?」

がちゃりと、キョンの家の玄関が開く。
すると、キョンの妹ちゃんが出てきてハテナマークを浮かべる。

「ええーと、どなたですかぁあ?」

あれ、…妹ちゃんあたしの事解らないのか。
みくるちゃんと同じ感じかな。
寂しいや、やっぱり。

「あ、きょ、キョンくん居ますか?」

そう聞くと、キョンのお母さんが出てきて未だ帰ってきてないですけど、っと言われる。
未だ帰ってきて居ないの?!
何してんだ、キョン…っ。

「ねえ、お母さん。キョンくん帰ってくるまで待ってて貰おうよぉ?」

「でも、そうなるとご両親が心配するんじゃあ…?」

「あ、いえ…。それに関しては大丈夫です。迷惑でなければ待たせて頂きたいのですが」

「お母さん、良いよね!」

「そうね、此処で待って貰うのも何だし…どうぞ」

にこりとキョンのお母さんは優しく笑った。
ああ、優しそうな人だなあ。あたし、おかあさんも好きだけどキョンのお母さんも好きかも!
お家にあげてくれたお母さんは階段を上って突き当たりがキョンの部屋よ、と優しく教えてくれた。
階段を上っていると妹ちゃんがニコニコしながら

「多分ね、キョンくん寄り道してるんだよぉ」

「え、何処に?」

「わかあんない」

そう言い妹ちゃんはにこりと笑う。
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::切なくなるから(古泉一樹)
授業が終わってからあたしは鞄を持ち速攻帰る。
逃げるように教室を出た。
さっきのはキョンにでも愚痴るにして(キョンがあたしの事を覚えていたら、だけど!)
はやく、はやく、早く。そうしないと、なんか…泣けてくるんだもん。
だーっ、もう、本当に複雑!!そんな事より早く元に戻りたい。
早く本物の古泉に会いたい。

光陽を出てから、北高の道を行く。………あれ、これって昨日と同じ行動パターン。
ダメじゃん!!
あーもう、あたしは頭を掻きむしった。
落ち着け、…ええっと、そうだ。一度家に帰ろう。そしてキョンが帰ってきそうな時間帯にあたしがキョンのお家に行けば良くなくない?
よし、その作戦で行こう。
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::十二月十九日、朝。(古泉一樹)
目覚めは良かった。
いつものように制服に着替えて水無月と食事して学校へ行く。
…そう言えば短縮授業だっけ。早く終わるし、どうしようかなっ思っていた玄関先。

「お早う御座います、鷹野さん」

………其処にはにっこりスマイルの古泉一樹。
その笑顔がウザイほど眩しいッ!(ちょこっとキョンの気持ちがわかった気がするのは内緒だ。
)
あたしは少し投げやりにはよ、っと言った。
ああ、早く教室に行きたいのですがクラスが解らんって言う難題付き(古泉について行けばいいか…)。

「昨日の事、怒っているのですか?」

でしたら謝ります。

だとをぉぉ?!なにいけしゃあしゃあと。
あたしは別にと答えると古泉は解ったような顔をしてこう言った。

「今日も昨日と同じツンデレですか?」

何をどうしたらそう見えるんだこいつわッ!
あたしは違うと言い、古泉と教室にはいる(…席も隣らしい)。
あ、ハルヒ。古泉がハルヒにお早う御座いますというと、ハルヒは機嫌が悪そうに答えた。
はにゃー、機嫌悪いハルヒなんて初めて見たわ。
こんなんがあっちの世界だとヘイサクウカン、だっけ?
それが発生しちゃってさあ、大変。古泉ファイト。
って、違う違う。

「ハルヒ、おはよ」

「芽生…、貴方具合はもう大丈夫なの?」

「うん、平気。心配してくれてありがと」

「当然じゃない、あんたはあたしの友達なのよ?心配して当たり前だわ!」

ああ、なんか、この世界に残っても良いかも…
って違う違う!ハルヒが機嫌悪い乗ってSOS団が無いからだよね。
何をどうやって作ればいいのか解らんが、うううん…。
悩んでいる内に授業が始まる。
どうしようかな、授業短いし、何時もだったら部室に行くけど…。
ふと、隣を見ると古泉。…そうか、こいつあたしの隣だっけ。
こうして見てると古泉文句なしで格好いいよ。(でも元の世界の制服の方が似合ってるよっ)
…ミーハーだなぁ、あたし。
古泉を見てると、ハルヒを見ている。
恋する瞳じゃないですか、あれ。ん?なんだ。胸がズキズキしてきたぞ。
落ち着け、あれはあたしの古泉じゃないから、この古泉が誰を好きになろうとも関係はないはずだ。
だけど、胸が苦しくなって来ちゃうのは何故?
…それに昨日、古泉は何であたしにキスをしたの?
謎すぎる、この世界複雑ー!!あー!!もう、絶対仕返ししてやるんだから!!
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::帰宅。(古泉一樹)
取りあえずあたしは帰る事にした。
古泉は保健室においてきた。あーもう靴!!何処だ?!
古泉に見つかったら面倒くさいから、とにかく靴を!!
きょろきょろしていると、なんと、偶然にも程があるんじゃないかってな具合に
自分の靴を発見し、履き急いで学校を出る。

…さて、……どうしようかね。
この時間ならキョン学校にいるかな?
あたしは慣れた坂道を走っていく。
が、ハタと気づく。北高にどうやって中に入ればいいのだと。
光陽の生徒が入ったら不審がられる。
ふええええ、みくるちゃんじゃないけど、どうしよう。
…ううう…もう放課後の時間帯でいつものなら部活に行ってる。
其処には長門が居るはず、だけど…どうしよう………うううー。
このエロずみ一樹ががあっ!!!くっそおおお!!
絶対に、絶対に元の世界に戻ったら仕返ししてやるんだから!!

腹の虫は全く収まらないが、まあ、押さえろともう一人のあたしが言う。
くそーっ。
…しゃー無いのであたしは帰る事にした。
はぁ…、明日、今日のみくるちゃんみたく見つけられたら良いんだけど。
無理かな。はぁ、とあたしは溜息をつく。
いつの間にか家の前。早いなあたし。
ピンポンを押すと水無月がはーいと言って出てきた。

「お帰り、…って古泉くんは?」

送ってもらったんじゃなかったの?と不思議そうな顔をする。
あたしはあはははと笑いながら断ったのと言う。

「そうなの?いつもなら喜ぶのに…可笑しな子」

あたしからしてみれば君たちの方が可笑しいのですが…
その言葉を飲み込みあたしは部屋へ直行する。
ご飯は?と聞かれたがいらないと答えた。

「はあー」

と溜息をつきケータイを取り出す。
古泉やハルヒにかける必要性は全くない。
あとは、…キョンと長門か。
取りあえずかけてみるが『現在使われておりません』。

うん、何となく落ち的に解ってたから良いよ。
あたしは、制服から普段着に着替えて寝る事にした。
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